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[ Up Date:2001/12/22 ]

板金加工や金型内製化(多品種少量生産に対応)

当組合員である(株)加沢プレス製作所(2班)が、日刊工業新聞 2001年(平成13年)12月17日(月曜日)号に下記のような記事で掲載されました。(以下、右図新聞記事より抜粋。)

工業製品も多品種少量生産が主流となり、プレス加工業界でもプレス加工専業では生き残りが厳しい状況になりつつある。加沢プレス製作所(加沢登社長)はプレス加工に板金加工を加えた業容拡大と金型内製化により、短納期、低コスト、高品質に対応するための技術の向上を図ってきた。

大量生産が主流の時代は金型を使って大量生産するプレス加工専業で事業が成り立ったが、1品種の生産ロットが小さくなるにつれ採算が厳しい状況となった。そんな中「多品種少量生産に対応するためにも板金加工を始めたほうがよい」という顧客の薦めもあり、92年にタレットパンチプレスを導入して板金加工も始めた。

板金加工はプレス加工と結びつく技術も多いことから顧客の評価も高く、現在は売上高全体の約3分の2を占める主力事業になっている。

板金加工を始める直前の91年には金型を内製化した。内製化で納期を大幅に短縮できたほか「金型とプレス加工の両方の技術を高めることができる」(加沢社長)と、金型内製化の効果は大きい様子だ。

業容拡大は加工技術を高めるだけでなく、コスト低減への手段も広げた。通常は板金加工を行うプレスブレーキでプレス加工を行ったり、レーザー加工で金型を製作したりする。

「高精度なものには適用できないが、既存の方式よりコスト低減できる」(同)といい、金型製作やプレス加工、板金加工のそれぞれの加工方法の組み合わせで、より低コストの部品加工手段を提案できるのが強み。

今後はマシニングセンター(MC)を来年中にも導入してより一層の業容拡大を図る。また本業を生かした分野での自社製品開発を目指しており「独自の技術で他社より少しでも抜き出る」(同)考えだ。

2001年12月17日(月曜日)の日刊工業新聞記事
「日刊工業新聞」
2001年(平成13年)
12月17日(月曜日) 掲載